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「S.Weil by HOTEL NEW GRAND(エスワイルバイホテルニューグランド)」でパンやスイーツをテイクアウト

国際都市横浜の迎賓館として、長年世界のVIPを迎え入れてきたホテルニューグランドは4月29日、直営ショップ「S.Weil by HOTEL NEW GRAND」(エスワイルバイホテルニューグランド)をオープンしました。

お店では、パンや焼き菓子のほかに、レトルト商品や冷凍食品など、ホテルニューグランドブランド、エスワイルブランドの数々の商品が並んでいます。

今回は「S.Weil by HOTEL NEW GRAND」で「ナポパン プレミアム」とロールケーキの「モカルーロ」、「ザ・コーヒー」(豆)をテイクアウトしたので、レポートしていきます。

目次

「S.Weil by HOTEL NEW GRAND」“やわらかな正統派”がコンセプト

みなとみらい線元町・中華街駅山下公園口から徒歩約2分。外に出て、元町方面に戻り、横浜天主堂跡交差点を左折してすぐです。

一面窓ガラスで、両サイドにはホテルニューグランド初代総料理長サリー・ワイル氏を象ったイラストが描かれています。

中に入ると正面のショーケースにロールケーキ「モカルーロ」が鎮座。

その下のタイルはホテルニューグランドの本館入口大階段を模しています。

愛知県の常滑焼を使用し、何度も焼き直ししながら風合いにこだわって作り込んだそうです。床のモノトーンのタイルは、開業時の本館の床をオマージュしたオクタゴン張り。

イタリア製のシャンデリアは1960年頃に生まれたデザインで、月の光をオマージュしたあたたかな光を醸し出す照明となっています。

お店のコンセプトは“やわらかな正統派”。どの棚を見ても角がなく、丸みを帯びています。壁側の木枠のショーケースも高級感のある内装を演出しています。

歴史あるホテルニューグランドの商品をお土産に

今回は、ホテルニューグランド営業企画部の横山ひとみさんにお話を伺いました。

スタッフの塩家小夏さん(左)、鈴木智子さん(右)

ホテルニューグランドは1927(昭和2年)に開業。1923(大正12)年に起きた関東大震災の復興のシンボルとして建設されました。ロゴマークにあるフェニックスは復興の願いを込めたもの。門扉は横浜から海外に向けて、そして海外の方を受け入れる姿勢のようなものを象っているそうです。

ホテルの初代総料理長は日本の西洋料理の祖と言われるサリー・ワイル氏。当時、彼の元には日本中から履歴書が舞い込み、多くの日本人コックが育っていったという。ホテルでベーカリーシェフを勤めた大谷長吉氏もそのうちの一人です。

大谷氏はその後、独立してフランス菓子専門店「S.Weil(エスワイル)」を開業しました。

東京銀座、小川町、後楽園と移転し、2011年に惜しまれつつ閉店。今回オープンしたお店では、この「S.Weil」の名前を譲り受けたそうです。

ホテルニューグランドが直営ショップを開くことになったきっかけは、2019年のホテルベーカリー工房の新設や、2020年のオンラインショップオープン、それにより自社オリジナル商品の開発が増えたものの、ホテル内にショップを出店するスペースがなかったことから。コロナ禍に入り、冷凍食品の開発にも力を入れていくうちに一つの機会が舞い込みます。「たまたまホテルの近くにマンションができて、1階のテナントに入れることになったので、ここでお店を開こうということになったのです」と横山さんは話します。

工事期間を経て「S.Weil by HOTEL NEW GRAND」がオープン。

横山さんは「横浜に来たらホテルニューグランドのお土産を買って帰ろうというお店を目指しています。地元の方であれば、ぜいたくに食べたいなとか、ちょっといいおうち時間を過ごしたい。また、手土産に持って行きたいなと思うときにご利用いただきたい。横浜のお土産としてお立ち寄りしていただければ」とアピールしていました。

「S.Weil by HOTEL NEW GRAND」のラインナップ

商品は「ホテルニューグランドブランド」と「S.Weilブランド」に分かれています。

「ホテルニューグランドブランド」はホテルニューグランドの伝統の味を自宅で気軽に楽しめる品々が並びます。

冷凍食品やレトルト商品や「ナポパン プレミアム」などのホテルメイドのパン、その他、紅茶やジャム、ホテルオリジナルグッズなども用意しています。

今回のオープンにあわせて立ち上げた「S.Weilブランド」ではコーヒーやロールケーキ、パン焼き菓子などを店内中央部に並べています。

店内はパンの香ばしい香りが漂っています。横山さんは「レシピをしっかりと守りながら丁寧な手作業を大事にしています」と話していました。

今回は、この中から「ナポパン プレミアム」とロールケーキの「モカルーロ」、「ザ・コーヒー」(豆)をテイクアウトしました。

ボリュームたっぷりで上品な味わいの「ナポパン プレミアム」

ホテルニューグランドの発祥メニューである「スパゲッティナポリタン」をサンドした「ナポパン」は山下公園のイベントなどで販売されていましたが、今回、満を持しての発売となりました。

「ナポリタン」というとケチャップで炒めるのが一般的ですが、ホテルニューグランドではトマトをベースにして調理しています。

「ナポパン プレミアム」はバンズ型で「ナポリタン」自体もその日の朝に作ったもの。

トマトのさわやかな酸味とバターのコクが感じられます。ボリュームたっぷりではあるものの、しつこさがなくて上品な味わい。一気に食べ進めてしまいました。

気品あふれる甘みが魅力のロールケーキ「モカルーロ」

大谷氏が経営していたフランス菓子専門店「S.Weil(エスワイル)」の看板商品は、コーヒーを使ったバタークリームをカラメルカフェ風味のロール生地で巻いた「ルーロモカ」でした。

この商品のレシピを引き継ぎつつバージョンアップしたのが「モカルーロ」。バタークリームと生地には「ザ・コーヒー」を練り込んでいます。

口に運んでみると、しっとりとした食感のクリームからはさっぱりとした気品あふれる甘みとコーヒーの深みが感じられます。スポンジ生地とのバランスも絶妙です。

「ザ・コーヒー」と合わせていただくと、バタークリームの甘みが縁取りされて浮かび上がってくるような感覚を覚えました。

商品名にある「ルーロ」とはフランス語で「巻物」を意味します。ショーウインドウではシェフが「モカルーロ」を巻いている姿を見ることもできるそう。

ちなみに、「モカルーロ」は一日に作られる本数が限られているので、夕方にはなくなっていることが多いようです。

雑味がなくすっきりとした味わいの「ザ・コーヒー」

「ザ・コーヒー」は豆を購入して自宅で淹れました。袋には小さな穴が空いており、購入前でも香りを楽しむことができます。

豆はウォッシュトのエチオピアをベースにコロンビアなどをブレンドしたフルシティロースト。雑味がなくすっきりとした味わいで華やかな香りとコクのある一品です。

「S.Weil by HOTEL NEW GRAND」の店舗情報

店頭の窓ガラスやテイクアウトの紙袋などに描かれたロゴはサリー・ワイル氏の横顔をシンボルマークにしています。このロゴを柔らかく繊細なタッチで描いたのは、デザイナー三宅瑠人氏と岡崎由佳氏。2人はNHK連続テレビ小説「虎に翼」ロゴ・メインビジュアルデザイン、PLAY!MUSEUM「エルマーのぼうけん展」なども手がけています。かわいらしいロゴのついた紙袋を持っているとちょっぴりテンションが上がりますね。

もし元町・中華街、山下公園周辺に伺う機会がありましたら、お店に寄ってみてくださいね。

店舗名S.Weil by HOTEL NEW GRAND
住所神奈川県横浜市中区山下町31-7 グランドメゾン山下公園 1F
電話番号045-681-1841(ホテルニューグランド代表)
営業時間10:00~19:00
定休日なし
公式サイトhttps://www.hotel-newgrand.co.jp/s_weil/
食べログhttps://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14094600/
Instagramhttps://www.instagram.com/hotelnewgrand/

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