総店舗数620の横浜中華街には、226もの中国料理店があります。高級四川料理レストラン重慶飯店から中国茶専門店茗香閣をはじめ幅広いお店を紹介してきましたが、今回レポートするのはミシュランガイドにも掲載された名店「山東(サントン)」。
中国家庭料理店の山東(サントン)は、水餃子が自慢のレストランです。水餃子を含め、いろいろな中国の家庭料理を堪能してきたので、紹介していきます!
横浜中華街で25年続く「山東(サントン)」
山東が横浜中華街に店を構えたのが25年前の1985年。ミシュランガイド横浜・川崎・湘南2015年特別版では、中華街で唯一ビブグルマンに選ばれた名店なんです!
ビルグルマンというのは、3,500円以下で上質な料理が食べられるお店に授けられる称号で、コストパフォーマンスの高いレストランということですね。
四川料理、北京料理、広東料理、上海料理が四大中国料理として有名で、大きな円卓の周りを取り囲み取り分けていくスタイルは、まさに高級中国料理のイメージです。
ただ、高級店とは趣が異なり、山東が大事にしているのは家庭料理を届けること。自慢の一品である水餃子やチャーハンなど、馴染みのある中国料理を少しアレンジし、コスパ良く食べることができます。
現在、横浜中華街にある1号店と2号店の2店舗が営業中。
激戦の横浜中華街にあっても1店舗にお客さんが収まりきらない辺り、山東の人気の高さが伺えますね。
意外とひっそり。だけど行列のできる人気店!
山東に訪問したのが4月初旬。
暖かくなり本来なら外出する人が増え始める時期でした。
以前紹介したヨコハマおもしろ水族館のある中華街大通りを途中で曲がった路地にひっそり佇むのが山東1号店です。
ヨコハマおもしろ水族館についての記事はこちらから。
中華街の狭い路地にも店が並んでいる場所が多い中、周囲はあまり店もなく意外。
到着したのが開店間近の平日11時30分頃。通常ならば行列ができるほどの人気店なんですが、2020年の自粛ムードですんなり入れました。こんな事態のときしか、山東に入店できないのである意味ラッキーなのかも。
「ザ・中華料理店」といった内装で派手さはないものの、店内は綺麗。
家庭的な雰囲気ながら行列ができるということで、味勝負の店なんだと期待も膨らみます!
メニューにランチ定食はなく単品注文。
ただ、メニューに並ぶ番号からたくさんの料理があることが伺えます。
どの料理も量が多いので、1人ではなく2人以上で訪問しシェアするのがおすすめです。
今回注文したのは、乾燥オリーブとオリーブオイルを使った「自家製オリーブチャーハン」と「セロリ水餃子と桃肌水餃子のセット」。「オリジナル」ってメニューにあると、つい注文したくなるんですよね。
自家製オリーブチャーハン
こちらが自家製オリーブチャーハンです。
オリーブオイルで炒めていることもあって、味は独特で癖になりそう。
これ以上だと脂っこくなるギリギリの量といった感じで、バランスがとれています。刻んで炒めたオリーブがシャリシャリして、とても不思議。結構好きかも。
セロリ水餃子と桃肌水餃子のセット
品数が限定されている2色水餃子。
チャーハンを食べ終わったころに到着。
中は肉がたっぷりで、肉汁があふれます。1個当たりが大きいので、1人で1皿食べるのはちょっと大変。
普通の醤油にラー油でいただきましたが、本当はオリジナルのココナッツダレをつけて食べるんだとか。
高山黄金烏龍茶
台湾の烏龍茶。青茶(半発酵茶)というお茶に分類されるそうです。
黄色に近く渋みが残っていて、ペットボトルの烏龍茶とは違いますね。
中国茶に興味がある方は以前紹介した中国茶専門店茗香閣の記事で詳しく触れているので是非ご覧ください。
地元志向が伺えるお店
今回は比較的空いていたこともあり、普段にはない店の雰囲気を味わえました。カップルやビジネスマンが「ランチ定食はありますか?」と聞いていたり、お店の評判を聞きつけた一見さんも多い印象。
その一方で、地元に住んでいる中国人の方もテイクアウトを受け取りにきていて、お店の年配女性店員さんとも馴染みがある様子。
路地に出て中国語で長く話す姿を見て、地元密着型のお店なんだなぁ。としみじみ。
「山東(サントン)」の店舗情報
今回紹介した「山東(サントン)」は、丁寧な接客が印象的でした。
味も捻りがあって、舌に記憶が残るほど!
ミシュランガイドに掲載されたのも納得できますよ。
横浜中華街に訪れる機会があればぜひ訪問してみてください。
住所 | 〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町150-3 |
電話番号 | 045-651-7623 |
営業時間 | 11:00~22:00 |
HP | 公式サイト |