ビストロ「maru」は2022年6月、関内桜通り沿いにオープンしたフレンチ創作レストランです。産地にこだわったワインや料理をそろえて、空間にこだわったお店を目指しているそうですよ。
今回は、「maru」で「牛サガリのstaubガーリックライス」と「苺の白和え」、「ショコラチーズケーキ」をいただいてきたので、レポートしていきます。
JR関内駅から徒歩約5分。アットホームな雰囲気のビストロ「maru」
JR関内駅から徒歩約5分。
駅から関内桜通りをまっすぐ進むと左手に小さなベルをかたどった看板があります。
そこが「maru」。tvkが入る横浜メディア・ビジネスセンターの手前です。
間口があまり広くないので、実は近場でも気づいていなかった方も多いかも。
中に入ってみると、ガラス張りの入口で思ったよりも開放的。一面グレーの壁に覆われた内装はシンプルですが、木製のテーブルと椅子が配置されており、温かみも感じますね。
席数は20席で、コンパクトとながらもアットホームな雰囲気を感じます。
目指しているのは大切な人と集まる場所にしたいということ
今回は、「maru」オーナーシェフの堀智博さんにお話を伺いました。
横浜市出身の堀さんは、野毛にあるビストロ「HITSUJI(ヒツジ)」でシェフをしていましたが、独立して2022年6月に「maru」をオープンしました。堀さんは「土地勘もあるので、エリア的には野毛で探していたんですが、なかなか見つからなかったんですね。桜木町や関内方面に足を伸ばして、やっとこの場所を見つけたんです」と経緯を語ってくれました。
店名には「強まる」「深まる」「温まる」という意味を持たせたそうです。堀さんは「とがっているものは角が立つので、丸みを帯びた店名にすることでとっつきやすくというか、親しみやすいような状態にしたかったんです。僕が妻に『(堀さんの)容姿が丸くなったからmaruでいいじゃん』と言われたことがきっかけではあるんですけどね」と笑顔で店名の由来を教えてくれました。
食材は地元のものを中心に、全国の農家とパーソナルに寄り添いつつ、相談しながらそのときにあった旬の物を創作しています。堀さんは「目指しているのは大切な人と集まる場所にしたいということ。僕の好きな人が来てくれて、その好きな人が人を呼んでくれれば、自然といいお客さんが集まるはずなので、実際に来てもらって満足してもらいたいですね。ドリンク、フードともに品種をたくさん置いているので、気を遣わず、好きなものを見つけてもらえればと思います」とアピールしていました。
「maru」のラインナップ
フードはフレンチがベースとしつつ、旬の物を使った料理を常時35から40品を用意。看板メニューの「牛サガリのステーキ」と「スパイシー骨付き鶏」を中心に、前菜、一品料理、デザートなどが並びます。ドリンクにはクラフトビールや自然派ワインなどのこだわりのお酒やソフトドリンクなどもそろっていますね。
堀さんは「ビストロ✕居酒屋みたいな感じの落とし所というか、ビストロよりもなじみやすいお店を目指しています。前菜はお一人様でも頼めるようなものなど、1杯と1品でも気軽に来られるようなラインナップにはなっています」と話してくれました。
「maru」でランチ&スイーツに舌鼓
今回は「牛サガリのstaubガーリックライス」と「苺の白和え」、デザートに「ショコラチーズケーキ」をいただきました。
肉と米の食感の違いやパンチのあるガーリックの味わいを楽しめる「牛サガリのstaubガーリックライス」
フランスの土鍋Staub(ストウブ)で生米から炊いた人気商品。
テーブルの上に運ばれてくると、ローズマリーの香りが鼻から抜けていきます。しっかりと混ぜて、香りを行き渡らせてからいただきましょう。
パンチの効いたガーリックがガツンと来ますね。肉は牛の横隔膜の筋肉の腰椎側にある「牛サガリ」を使用。レアに仕上げているので、肉の旨みが口の中でとろけていくかのようです。
対して、一合炊きのお米はアルデンテに仕上げてあるため、食べ応えがあります。鍋底にはおこげも残っています。肉と米の食感の差を楽しめますね。堀さん曰く「2人以上のお客さんを想定している」そうですが、1人でペロリと食べきってしまいました。
脇役が主役を引き立てるような一皿「苺の白和え」
白和えの上にアーモンドクッキーのチュイール・ダンテルと苺を乗せた一品です。上からバルサミコ酢を回しかけることで、脇役がW主演である苺の酸味、白和えの優しい味わいを引き立てています。一本の舞台作品を見ているような一皿でした。
ショコラとチーズのコクを味わえる大人のケーキ「ショコラチーズケーキ」
ショコラとチーズのコクを存分に味わえる大人のケーキです。苺と岩塩と糖粉が添えられています。こちらの一皿では、先ほど主役だった苺が脇役にまわり、主役である「ショコラチーズケーキ」のコクと甘みを引き立てています。
「maru」の店舗情報
今回は、冬の果物のトップランナーともいえる苺のさまざまな一面を垣間見たメニューをいただきました。「旬のおいしいものを提供させていただいています」と話してくれた堀さんの言葉を実感できたような気がします。
“ビストロ✕居酒屋”といった雰囲気のお店ではありますが、お子さん連れも大歓迎。14時オープンなので、少し遅いランチとしても利用できます。
もし関内周辺へ出向く機会がありましたら、一度、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。