石川町のかき氷専門店「かき氷店 小桃」では、素材を生かしながら徐々に味変していくかき氷を提供しているそうです。かき氷で味変とはどういうことなのでしょうか。その味の秘密を知りたいですね。
今回は、「かき氷店 小桃」で「オレンジ香る塩キャラメル」をいただいてきたので、味の秘密を探りつつ、レポートしていきます!
石川町駅南口から徒歩約2分。柔和な雰囲気を感じさせる「かき氷店 小桃」
JR石川町駅南口から徒歩約2分。石川町駅前郵便局の横からイタリア山庭園へと続く大丸谷坂を少し上った途中の右手にあります。以前にご紹介した「Bouquet d’espoir」と同じ建物です。かき氷をかたどったデザインの看板がかわいらしいですね。
店内に入ると真新しい白壁と木目調のテーブルが目に入ります。
どこか柔和な雰囲気を感じさせるお店ですね。
こんな可愛らしいがちゃぽんも発見。
原料にこだわったワクワクできるかき氷
今回は「かき氷店 小桃」店主の川井まさ美さんにお話を伺いました。
元々、元町にある「馬肉料理 小桜」で間借りをしながら2021年の夏場に営業していた「かき氷 小桃」ですが、2022年1月に現在の地にて改めてオープンしました。
かき氷店をオープンした経緯を川井さんは「かき氷を食べたいと思っていて、食べたかったのがきっかけなんですね」と話し、笑顔を見せます。続けて、「いろんなかき氷を食べているお友達がいまして、Instagramでかき氷の写真をいつもあげていて、それを見ていたんですよ。そのお友達に『かき氷連れて行って』と言ったら『横浜にはかき氷屋さんがない』と言われたんですよ。ちょっと驚いたんですね。あればいいなと思ったんです」と振り返ります。
小さい頃からお菓子作りが好きだったという川井さんは、カフェの店長の経験などを経て、友人の紹介で「小桜」を紹介してもらい、間借りをしてかき氷店をオープンしたとのこと。店名の「小桃」も「小桜」から名付けたそうです。
川井さんは「手作りの良さは材料を選べることにあるなと思っていたので、これは嫌だなと思ったものは使っていません。なるべく自然に近いものや国産のものを使用しています。原料にはこだわっていると思います。そして、ワクワクできるようなかき氷作りと心地よく過ごしていただけるようなお店作りを目指しています」と語ります。
「かき氷店 小桃」のラインナップ
レギュラーメニューは「小桃ちゃん」、「ピスタちご」、「抹茶マスカルポーネ」、「オレンジ香る塩キャラメル」、「粒あんぬちまーすみるく」、「粒あん抹茶」の6種類。ほかにも時期によって変更するシーズンメニューも用意されています。
氷は純度が高く、じっくりと時間をかけて凍らせたものを使用しているので、ふんわりとした食感で頭が痛くなりにくいそう。また、さまざまな具材を入れ込んでいるので、食べ進めるうちに味変。新たな味わいを発見できるようなかき氷です。ソースも自家製なので手間をかけて作り上げてられているんです。
看板メニューで人気なのは国産イチゴを使用した「小桃ちゃん」。ファンが多いのは自家製のキャラメルソースとオレンジの香りをまとったグランマニエを合わせた「オレンジ香る塩キャラメル」だそうです。
変幻自在で大人の甘みと食感を楽しめる「オレンジ香る塩キャラメル」を堪能
今回は、「オレンジ香る塩キャラメル」をいただくことにしました。
ボリューム感あふれるかき氷の上には自家製のキャラメルグランマニエソースがかかっています。その頂点には生クリームとローストナッツが乗っていますね。香ばしい香りが漂います。
スプーンでかき氷を食べ進めていくと空洞が現れましたよ。中には、沖縄の海塩を含むぬちまーすみるくにまみれたローストナッツが潜んでいました。その味わいだけでなくビジュアルも人間の探究心がそそられる一品ですね。
オレンジピールやキャラメルソースの大人の甘みとほんのりとした苦み。そして生クリームとオレンジリキュールのグランマニエ。食べ進めていくウチに、舌の上でうねるように味が変化していきます。
ナッツのカリカリ感や氷のシャリシャリ感といった食感の違いも楽しめますね。
「かき氷店 小桃」の店舗情報
「かき氷店 小桃」のおいしさの秘密の一つは中の空洞にあるような気がしました。川井さんによると外側を固めながら空洞を作っているそうです。それでもなかなか溶けにくいというのがすごい。
川井さんは「氷は刃の調節、湿度、室温とかでも状態が変わってきます。いまだに見極めができないときがいっぱいあります。氷は難しいですね」と話してくれましたが、見事なかき氷でした。
もし、石川町周辺へ出向く機会がありましたら、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。