中華街の路地裏に2023年8月7日、おにぎりと豚汁の専門店「おにぎりと豚汁 いたる」がオープンしました。
なぜ、中華街なのに和食のお店なのでしょうか、非常に気になります。
また、同店ではテイクアウトだけでなく、イートインも用意しているそうですよ。
今回は「おにぎりと豚汁 いたる」に伺い、おにぎり「肉そぼろ卵黄」と「めんたいマヨクリームチーズ」、そして「豚汁」をいただいてきたので、レポートしていきます。
中華街の路地裏に突如現れた和食専門店「おにぎりと豚汁 いたる」
みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩約5分。
駅を出たらまず、中華街東門に向かいます。加賀町警察署山下町交番を左に曲がり、さらに真っすぐ進んで左手の香港路に入ります。
香港路は幅3mほどの狭い道で、頭上には看板がせり出しています。
その風景はまるで香港の繁華街のようです。
しばらく進むと右手に見えるのが「おにぎりと豚汁 いたる」です。
豚汁、おにぎり、田舎の風景を象った暖簾が目印。
1階のレジでメニューを注文すると、2階のイートインスペースまで商品を持ってきてもらえます。
イートインはシンプルな内装。
カウンター席とテーブル席を用意しており、お一人でも入りやすい座席配置となっています。
また、落ち着いた雰囲気なのでゆっくりと食事を楽しめそうです。
中華街の真ん中で和食の原点を味わう
なぜ中華街に和食専門店をオープンしたのでしょうか。今回は、「おにぎりと豚汁 いたる」店主の植原格さんにお話を伺いました。
「僕自身ほかにラーメン店を経営しているので、ラーメン店を出そうかなといったところもあったのですが、本場の中華料理が味わえる町なのでカニバリがある。となると、同じ中華料理で戦うというのは難しい。真逆の言い方と言っていいのかわかりませんが、日本の食事の原点のようなおにぎりと豚汁はあるんじゃないかなと思い、今回こういった形でオープンすることとなりました」と植原さんは同店オープンの経緯を語ります。
店名は植原さんの名前・格(いたる)さんから。
植原さんは「ご近所の方や近くでお勤めの方にも楽しんでいただくために、具の種類も豊富に取りそろえています。また、おにぎり一つと豚汁一杯でもおなかいっぱいになるボリュームだと思います。胃に優しく体に優しいものをご提供できるんじゃないかな。中華街の真ん中で和食を楽しんでください」
とアピールしていました。
「おにぎりと豚汁 いたる」のラインナップ
おにぎりで使用しているお米は魚沼産コシヒカリ、海苔は横浜では有名な創業明治27年の老舗のり問屋「蔦金商店」の商品です。
「蔦金」さんはタレント・出川哲朗氏の実家としても知られています。
メニューに並ぶのは「しゃけ」「うめ」「ツナマヨ」などのオードソックスなものから「漬け卵黄」や「牛すじ」など個性あふれるものまで、幅広いバリエーションのおにぎりを10種以上取りそろえています。
注文後の調理となるので、ふっくらとしたおにぎりを楽しめます。
具だくさんの豚汁は、いずれの具も大ぶりで食べ応えがあります。
今回は、同店でも人気のおにぎり「肉そぼろ卵黄」と「明太マヨクリームチーズ」、そして「豚汁」をいただきました。
トロトロ卵黄が肉そぼろを包み込む「肉そぼろ卵黄」おにぎり
大きめサイズのおにぎりに入っている自家製の肉そぼろ。
上に乗ったツヤツヤとした卵黄が輝いて見えます。
口の中に放り込んでみると、甘みとコクが感じられる肉そぼろを濃厚な卵黄が情愛を込めて包み込んでいるかのよう。
食べ応えのある一品です。
なめらか食感のクリーミーおにぎり「明太マヨクリームチーズ」
明太マヨのある種の“クドさ”をなめらかなクリームチーズが温和な表情で懐柔させているような一品です。
コクと油脂感も相まってまさに罪なおいしさ。
クリーミーな味わいですが、ご飯との相性も抜群です。
大ぶりで具だくさんな「豚汁」
レンコン、大根、里芋、ニンジン、コンニャク、豆腐、そして豚肉。
全てが大ぶりです。
しっかりと煮込んでいるのでホロホロ食感を楽しめます。
具だくさんですが、優しい味わいを感じました。器もいいですね。
「おにぎりと豚汁 いたる」の店舗情報
中華街でこってり中華を食べた後に、ちょっとしたオアシスとしてゆったりと和食を楽しんでみるのも一興ではないかと思います。
いずれのメニューも植原さんの愛情がこもっているように感じました。
もし、中華街方面に伺う機会がありましたら「おにぎりと豚汁 いたる」に一度寄ってみてはいかがでしょうか。