中華街のはずれにある「はすドッグBISTRO」は、2019年9月にオープンした隠れ家韓国料理レストランです。流行りの韓国ドリンクや人気スイーツ、韓国B級グルメから昔ながらの韓国家庭料理など、幅広く韓国グルメを網羅したお店となっています。アットホームな雰囲気でワンちゃん連れもOK。カウンター席もあるので、お一人様でも落ち着いて楽しめそうです。
今回は、「はすドッグBISTRO」でランチセット「モックバンAセット」をいただいてきましたので、レポートしていきます。
こぢんまりとした空間でアットホームな雰囲気
JR石川町駅、みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩約6分。横浜市立港中学校とJCHO横浜中央病院の間の道を進んで、長安道、関帝廟通り、九州町通が重なった善隣門あたりに位置しています。住所はスカイウェイビル1Fとなっていますが、ちょっとだけ階段を昇った中2階のようなところがお店となっています。
店内は約12席とこぢんまり。壁側はソファー席となっており、クッションも配置。カウンター席も用意されているので、お一人様でも入りやすくなっています。アットホームな雰囲気で、壁にはお客さんがお店への思いなど付箋に綴って貼りつけられています。
客層はご近所の方が多いようですが、K-POPや韓流ドラマをきっかけに韓国を好きになったお客さんが遠方からいらっしゃることもあるそうです。






韓国の有名店で修行して日本の中華街で韓国屋台料理店をオープン
今回は、「はすドッグ」の丁秀妍さんにお話を伺いました。

「はすドッグBISTRO」は2019年9月、夫・白政桓さんと妻・丁秀妍さんの韓国人夫婦がオープン。白さんは和風居酒屋店のマネージャーを務めていましたが退職し、丁さんの親戚が韓国で有名な「蓮ホットドッグ」の店で学んで独立しました。「蓮ホットドッグ」は生地に蓮の葉粉が入ったさっぱりした味わいのホットドックです。蓮の葉を使ったホットドッグだから「はすドッグ」。これをメインメニューにして、店名も「はすドッグ」としました。
中華街に出店したのはたまたまだという丁さん。「あちこち調べたところ、この場所でやることになりました。私たちの家がこの近所にあるんですけど、たまたまご縁があって…」と上手な日本語で話してくれます。
白さんは20年近く日本に在住していますが、丁さんは結婚してから日本に越してきたそうです。「それでももう10年になります。日本語は最初、ひらがなから学び始めて、YMCAの日本語学校に通って覚えました」と丁さんは笑顔で振り返りつつ、「新大久保に韓国料理を食べに行くこともあるんですが、お店の方は皆さん忙しくてバタバタしていて、話すのが難しい感じがします。ウチは2人でやっているので、韓国料理を食べながら韓国に興味を持っている方とアイドルとかドラマのお話を一緒にすることもできます。そういうお付き合いを大事にしたいです」と語っていました。
「はすドッグBISTRO」のラインナップ
ランチはモックバンAセットとBセットを用意。モックバンとは韓国語で“食べる放送”を意味し、食事をしている様子を撮影した動画コンテンツのことをいうそうです。こちらのモックバンセットは、いろいろな韓国屋台料理を楽しめる欲張りセットとなっています。また、韓国屋台おでんスープとキムチが付いてくる石焼きビビンバやキンパのランチセットも提供しています。
ほかにも、トッポギやスンデ、チゲ、プルコギ、爆弾ゲランチムなど、新旧韓国料理を幅広く用意。冬は鍋、夏は冷麺と季節に合わせた料理もそろえます。
ドリンクもコリアンビールやマッコリ、韓国伝統茶を中心に、各種アルコール類やソフトドリンクが並びます。お一人様だけでなく、友人同士でも楽しめそうなメニュー構成となっています。
今回は、この中からランチセットの「モックバンAセット」を選びました。

いろいろな韓国料理を楽しめるランチセット「モックバンAセット」
ランチセットの「モックバンAセット」はキムチチーズキンパ、ヤンニョムチキン、韓国屋台おでん、ミニチーズハスドッグ、キムチといったラインナップです。「Bセット」はヤンニョムチキンの代わりにトッポギが並びます。ドリンクも付いており、韓国マックシンコーヒー、コーン茶、ウコン茶、コーラ、ジンジャエールから選ぶことができます。

キムチチーズキンパはキムチチャーハンの中にチーズが入っている巻き寿司です。キンパの場合は、日本の巻き寿司と違って酢飯を使わずにごま油などを使用します。濃厚なピリ辛のキムチチャーハンの中に入っているモッツァレラチーズが滑らかに味をコーティングされており、絶妙にマッチしていました。

ヤンニョムチキンは韓国版のからあげ。甘辛ダレの風味が鶏の旨みを引き出します。食感は酢豚に似ているような気がします。フライドポテトと合わせてジャンク感覚で楽しめました。

韓国屋台おでんの具は大根と刻みネギ、そして魚介の練り物を揚げたものをクネクネと竹串に刺したものが入っています。こちらの串ものはモチモチとしていて魚介の風味が感じられました。日本でいうとつみれのような味わいですね。スープはピリ辛だけど優しい味わい。体の芯から温まりました。

ミニチーズハスドッグは蓮の葉粉をホットドッグの生地に入れたもの。ケチャップとハニーマスタードがかかっていますが、さっぱりとした味わいです。こちらも中にはモッツァレラチーズが入っており、チーズの伸び具合が楽しいですね。下の方にちょこっとだけウインナーが入っており、しっとりとした甘みも含めてエンタメ感のある一品です。

ドリンクはコーン茶を選びました。韓国では日常的によく飲まれる伝統茶です。香ばしい風味でほのかな甘みがあって飲みやすい。飲み終えてホッと一息つきました。

「はすドッグBISTRO」の店舗情報
数多くのB級韓国グルメを楽しめるのが特長のお店でした。丁さんによるとリピーターが多いようですが、それもうなずけます。中華街周辺に伺う機会が合ったときにはお店に寄ってみてはいかがでしょうか。
