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「玉蘭亭」で中国茶と点心を堪能┃中華街の本格派中国茶カフェ&バー

「玉蘭亭(ぎょくらんてい)」は本格派中国茶カフェ&バー。

また、このお店では中国古代の伝統衣装漢服や旗袍(チャイナドレス)をレンタルできるそうです。中国茶のほかにもデザートや点心なども楽しめます。中華街を満喫できそうなお店ですね。

今回は「玉蘭亭」で中国茶の緑茶でオリジナルブレンドの「桂花龍井(きんもくせいろんじん)」と「糯米焼売」をいただいたので、レポートしていきます。

目次

「玉蘭亭」中華街の隠れ家的な店舗

JR石川町駅中華街口(北口)から徒歩約5分。

中華街西門から真っすぐ進み、善隣門のある五叉路で右手に入って左側にある招ビルの4階に「玉蘭亭」があります。

エレベーターを降りると、廊下にはゴボ投影された緑色の白抜きロゴが輝いています。中はシンプルな内装で、16席を用意。店内には中国民謡が流れており、漢服の衣装がつるされていました。

中華街の隠れ家的な店舗です。

「玉蘭亭」漢服で非日常的体験を

今回は、オーナーの山田美佳さんにお話を伺いました。

左が山田さん

玉蘭亭は2022年にオープン。

中華街の元町側あたりで営業していましたが、昨年6月に現在の場所に移転しました。

山田さんはご親族に中国の方がいらっしゃるということから、かつてより中国に興味を持っており、大学生のときに上海に留学。

「卒業後、就活をしていたんですが、叔母がこの近くで猫カフェをやっていたこともあり、中華街の方から声を掛けられて『よかったら(お店を)やってみないか』と。それが開店のきっかけですね。日本人の方にも『漢服を着てみたいと思うけど着られる機会がない』と言われたので、気軽にレンタルで楽しめるところをやってみたいと思ったんです」と山田さん。

続けて「元々日本茶道をやっていて、お茶の講座とか、日本茶道や中国茶道を絡めたような授業を取らせていただいたことがありました。お茶は向こうでは身近なモノでして、レストランに入ったら問答無用でお茶が出てくるような文化なので、そこでちょっとお勉強させていただいたというのもあります」と店舗オープンの経緯を語ります。

店名は中国茶としても使われる玉蘭花から取ったそうです。

玉蘭花は上海でも広く愛されています。山田さんは「上海周辺地域、江南地域のお茶に力を入れているので、その辺りにルーツのある名前にしたかったんです」と説明します。

さらに、「お茶と一緒にお衣装の貸し出しもしているので、非日常を味わっていただけます。中華街にいらっしゃった方にはぜひ体験していただきたいですね」とアピールしていました。

「玉蘭亭」のラインナップ

中国茶は緑茶を中心に青茶、白茶、花茶などを提供。90分飲み放題のセットも用意。

ほかにも杏仁フロートやココナッツフロートなどの夏場にはうれしいドリンクも準備しています。

フードは点心や茶点(茶菓子)がメイン。肉まんや焼き菓子、中華おこし、焼売、ワンタン、八宝粥など中華街らしいメニューが並びます。デザートには緑豆しるこやアイスクリーム、季節のフルーツなどもそろえています。中国茶と合わせられるランチセットや茶点セットなどもおすすめ。お腹の状態と相談しながら注文します。

今回は、この中から中国茶の緑茶でオリジナルブレンドの「桂花龍井(きんもくせいろんじん)」と「糯米焼売」をいただくことにしました。

エグ味が少なくさっぱりとした味わいの「桂花龍井(きんもくせいろんじん)」

「桂花」は金木犀あるいはその仲間の花の総称。「龍井」は杭州で作られる中国茶を代表する緑茶のことを指します。同店で提供されている「桂花龍井」はオリジナルブレンド。ここでしか楽しめない一品です。

テーブルの前には3つの器。華やかな香りが花をくすぐります。

まずは蓋のある器・蓋碗(がいわん)にお湯を注ぎ、そのお湯を縦長の器・茶海(ピッチャー)に移します。中国茶や台湾茶においてはお湯の温度によって味や香りが作用されやすいので、器を温めることから始めるそうです。

お湯を捨て蓋碗に茶葉と新たにお湯を注いで蒸らします。

しばらく経ったら、お茶の味を均一化させるために、蓋碗の蓋を抑えながら茶海にお茶を移します。そして茶杯へと抽出したお茶を注いでいただきます。

こうした手間を掛けることで、茶葉を出し切ることとなり余計な雑味が出にくくなるそうです。確かに、いただいた一煎目のお茶はエグ味が少なくて非常にさわやか。

二煎目になると、甘みが感じられるようになりました。煎を重ねるうちに少しずつ味わいが変わっていきます。山田さんによると五煎は楽しめるそう。時間を掛けて、中国茶の味わいを堪能させていただきました。

香ばしくてモチモチの「糯米焼売」

上海では定番の「糯米焼売」。店舗手作りの一品です。醤油ベースで炊き込んでいるため、香ばしい香りが漂います。

口に入れるとモチモチとした食感。中国茶のお茶請けとしても楽しめました。

中華街を堪能できる「漢服体験」

同店では中国古代の伝統衣装漢服をレンタルで楽しめます。

漢服だけでなく、靴やバッグ、髪飾りなど各種小道具も用意。

女性の方にとっては喜ばしいサービスなのではないでしょうか。

お出かけだけではなく、店内だけで楽しむことも可能。着替えやヘアセットはお客さん自身で行わなければなりませんが、スタッフさんもお手伝いしてくださるそうなので、気軽に利用してみてはいかがでしょうか。

「玉蘭亭」の店舗情報

営業時間は19時30分までですが、以降の時間帯は予約制でバーとしても利用できます。この時間は、台湾のクラフトビールや山ザシ酒を使ったカクテルなどのお酒も用意しているそうです。

もし、中華街周辺に伺う機会がありましたら、お店に寄ってみてはいかがでしょうか。

店舗名玉蘭亭(ぎょくらんてい)
住所神奈川県横浜市中区山下町143-3 招ビル401
TEL045-345-9848
営業時間11:00~19:30
定休日水曜日
URL公式食べログInstagram

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