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桜木町の老舗パン屋さん「コテイベーカリー」で伝説のレトロ菓子パン「シベリア」を入手

桜木町の音楽通り沿いにある老舗のパン屋さん「コテイベーカリー」は1916年創業。関東大震災や戦災などで被災しながらも、100年以上もの間、今も昔のスタイルを崩さぬ製法で地元に愛されるパンを作り続けています。
こちらのお店の名物は伝説のレトロ菓子パン「シベリア」。創業時から作り続けられており、「コテイベーカリー」は日本最古の「シベリア」販売店と言われています。「シベリア」は優しい甘さが特徴で、昼過ぎには売り切れてしまうほどの人気商品です。
今回は「コテイベーカリー」に伺い、「シベリア」「超・ぶどう食パン」「くるみパン」をテイクアウトしてきたのでレポートしていきます。

目次

店内は3人も入るといっぱいに

JR・市営地下鉄桜木町駅から徒歩約3分。桜木町から音楽通り沿いに歩いて行くと右手に「コテイベーカリー」が見えてきました。カステラのような黄金色のひさし看板には、「手作りの味 (有)コテイベーカリー」と記されています。レンガ調と店内が見渡せるガラス張りの外壁。店内は3人も入るといっぱいになってしまうほどの広さです。
中に入ると店主ご夫婦が笑顔で迎えてくれました。

「一日でも長く、一個でも多く」

今回は、3代目店主の馬中俊夫さんと夫人のいつ子さんにお話を伺いました。

横浜市電の仕事を退職した初代が、同地に「日本堂」という屋号のパン屋を開業したのが1916年。第二次世界大戦後は小麦粉が統制品となったため、パン屋さんとして営業が続けられなくなり、2代目が「喫茶コテイ」を併設しました。パン屋さんを再開するときに「コテイ」という屋号をそのまま使うことになり、「コテイベーカリー」という名前になったそうです。
いつ子さんは「Y校(横浜市立横浜商業高等学校)の学生さんがお客さんとしてよく来ていたんです。学生さんってトレンドに敏感でしょ。当時、“コテイ”というフランスの香水が流行っていて、一世風靡したんだよね。当時、コテイという名前を付ける美容室が多かったの。それで、ウチも“コテイ”という名前になったんだよね」と店名の由来を説明してくれました。
今年77歳になる俊夫さんがお店を継いだのは1979年。最盛期は常時80種類ものパンを店頭に並べていましたが、現在は20から30種類くらい。俊夫さんは「年も年なんでいっぱい作るのが大変なんだ」と笑いながら話してくれます。
続けて、パン作りのこだわりについて聞くと「普通にやっています」と俊夫さん。さらに「最後までシベリアはやろうと。1日でも長く1個でも多く、元気でできればいいなと思っています。最後はシベリアの専門店ような形になると思います」と語ってくれました。

「コテイベーカリー」のラインナップ

年季の入った木製の陳列棚の上段には、「シベリア」がズラリと並んでいます。下段には、「あんパン」「くるみパン」「マヨネーズパン」などの昔ながらの菓子パンを用意。たっぷりのレーズンが詰まった「超・ぶどう食パン」も人気商品です。
店内にはトングがありません。「シベリア」は思いのほか柔らかいため、お客さんがつぶしてしまうことがあったからだそうです。お好みの商品を選んで素手でレジまで運びます。
今回はこの中から、「シベリア」「超・ぶどう食パン」「くるみパン」を選んで購入しました。

ふわふわカステラにびっしり羊羹のハーモニーを楽しめる「シベリア」

名物の「シベリア」は店主ご夫婦が深夜12時から6時間かけて作る力作です。
「最初にカステラを焼いて、冷めるのを待ってから羊羹を作ります。カステラが固まる瞬間まで待って、それをカステラに流す。流してからしばらく待たなくてはいけないので、待ち時間も含めて時間が掛かるんです」と俊夫さんは説明してくれます。手間暇がかかっても続けてこられたのは「売れていたから」とのこと。早速、その「シベリア」をいただいてみましょう。
羊羹の厚さはおよそ3センチ。カステラの風味が鼻をかすめていきます。口の中に放り込んでみると意外と甘さは控えめ。しっとりとした羊羹とふんわりとしたカステラの食感が見事なハーモニーを奏でています。俊夫さんによるとカステラは卵の力だけで膨らませているそう。そう言われてみると、卵のコクのようなものも感じられます。
昭和初期にはどのパン屋さんでも売っていたという「シベリア」ですが、戦後、徐々に販売するお店が減少していきました。「基本は型の大きさに作って切らなくてはならないので、1個ずつ作れないんです。時を経るにつれて、売れたら5個追加、10個追加と作れるパンが中心になっていったので、どのお店もやめていくようになっていきました」と俊夫さんが解説してくれました。

大量のレーズンが投入された「超・ぶどう食パン」

見た目からしてインパクト大な「超・ぶどう食パン」は、カリフォルニア産のレーズンが大量投入されている食パンです。レーズンの甘みがこれでもかとばかりに舌を襲ってきます。子どものころの夢を叶えてくれたと言っても過言ではないような一品。素朴な食パンの味わいもgood。トーストするとパンの風味がさらに華やぎます。

懐かしさを感じる菓子パン「くるみパン」

もう一品、菓子パンの中から「くるみパン」を選んでみました。細かく砕かれたくるみをパンに練り込んでいます。昔ながらの菓子パンですね。カリッとしたくるみの食感がアクセントになっています。どこか懐かしさが感じられる一品でした。

「コテイベーカリー」の店舗情報

仲睦まじいご夫婦が経営されているお店です。店内にはいつ子さんがこしらえた大きな「シベリア」のフィギュアが鎮座しています。
「シベリア」は地方発送や取り置きの予約も承っておらず、全て先着順です。「シベリア」は午前中には売り切れてしまうことが多いようなので、ご注意を。
もし、桜木町・野毛周辺に来る機会がありましたら、一度、寄ってみてはいかがでしょうか。

住所神奈川県横浜市中区花咲町2-63
TEL045-231-2944
営業時間9:00~18:00 祝日10:00~18:00 売り切れの場合は終了
定休日日曜日
URLhttps://www7b.biglobe.ne.jp/~coty1916/
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140102/14006407/(食べログ)
https://www.instagram.com/coty1916/?igsh=MWFwbWJ2dXc3a2JyeA%3D%3D#(Instagram)

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