元町公園にある「カフェ エリスマン」は洋館エリスマン邸内にある喫茶室です。高台に位置しているので、窓から見える風景を楽しみながら、お茶や食事を楽しめるお店となっています。
今回はそんな「カフェ エリスマン」で大満足のランチタイムを過ごしてきた様子をレポートしていきます!
洋館の雰囲気を堪能できるぜいたくな「カフェ エリスマン」
JR石川町駅から徒歩約12分。
駅から元町仲通りに入り、汐汲坂通り方面へ右折し坂を登り切ったら山手本通りを左折。
そこからまっすぐ進むと左手に見えてくるのがエリスマン邸。
「カフェ エリスマン」はその邸内にあります。
エリスマン邸は、生糸貿易商社シーベルヘグナー商会の横浜支配人格として活躍した、スイス生まれのフリッツ・エリスマン氏の邸宅。
1982年にマンション建築のため解体されましたが、1990年に元町公園内の現在地に再現されました。シンプルなデザインが施された邸宅で、邸内には山手の洋館にある資料も展示されています。
「カフェ エリスマン」は邸内1階。
店内は木目調の落ち着いた雰囲気で、ゆったりとした時間が流れる空間となっています。
坂の上で隠れ家的に楽しめる喫茶室
今回は「エリスマン邸」館長の小名祥子さんにお話を伺いました。
(左からスタッフの熊沢千春さん、小名館長、スタッフの石川幸江さん)
「カフェエリスマン」は横浜市緑の協会が運営するエリスマン邸内に2022年7月にオープン。もともとこの場所では以前ご紹介した「しょうゆきゃふぇ」が営業していました。
小名さんは「大規模修繕などで業者さんが撤退してしまったんですね。新しく入るお店もなく、自営で7月に始めることになったのです」とオープンの経緯を語ってくれました。
当初はドリンクとケーキのみの提供予定だったそうですが、「せっかく坂を上って見学してくださったので、ランチも入れようかという話になりまして……」と小名さん。俣野別邸庭園「ひだまりガーデン」や根岸森林公園「森のテラスカフェ」も担当している石引敏雄シェフの監修で、パスタとホットドッグ(カスクートドッグ)もメニューに追加されたそうです。
テラス席からはマリンタワーも望める同店。小名さんは「ご見学の方向けの施設なんですけど、急かすことはないので、隠れ家的に楽しんでいただければ」とアピールしています。
「カフェエリスマン」のラインナップ
ドリンクはコーヒー、紅茶、ジュースなどをそろえ、ケーキには桃のタルト、ダブルチーズケーキ、季節のケーキなどが並びます。
アイスには一流ホテルなどでも使われているベルギーの高級アイスクリームGlacio(グラシオ)のものを使用。ほかにもカスクートドッグ、ボロネーゼ、季節のパスタと小腹が空いたときでも満足できるフードを用意されているので食事処としても嬉しいですね。
食器にもこだわりが感じられ、洋館の雰囲気を堪能できます。
「カフェ エリスマン」で大満足のランチタイム
今回は「ボロネーゼ 牛の赤ワイン煮添え」と「アイス ワッフル添え」、「コーヒー」をいただきました。
牛肉ゴロゴロ! ボリューミーな「ボロネーゼ 牛の赤ワイン煮添え」
牛のハラミを使った「ボロネーゼ」は見た目からボリューミー。
パスタの上に大ぶりのお肉がゴロゴロと乗っており、鼻には芳醇な香りが漂ってきます。
お肉を口に運んでみるとホロホロととろけるような食感を味わえます。ほどよいトマトの酸味とパスタが絡み合い、満足感のある一皿でした。
濃厚な甘さを味わえる「アイス ワッフル添え」
アイスはバニラと抹茶を選べますが、今回は抹茶を選びました。
渋みと甘みが絶妙なバランスを保った濃厚な味わいです。
添えられたワッフルに付けながら食べてみるのも一興。
ドライフルーツも添えられているので食感の変化も楽しめますよ。
独自ブレンドで抽出した「コーヒー」
「カフェエリスマン」のコーヒーは独自ブレンド。
専用のマシンを使って抽出されたコーヒーは泡立ち豊かで深みのある香りが鼻をくすぐります
。一口喉を通してみると、まろやかなコクが体の芯まで染み渡っていきます。
「カフェエリスマン」の店舗情報
山手地区には外国人居留地の面影があり、異国情緒あふれる雰囲気を漂わせています。エリスマン邸も含めて7つの洋館が今でも残っており、散策を楽しむにはうってつけの地域と言えるのではないでしょうか。
2022年も12月25日まで「世界のクリスマス2022」と題し、7つの洋館ではイルミネーションやクリスマスコンサートなどさまざまなイベントを予定しています。
もし石川町・山手周辺へ出向く機会がありましたら、散歩がてらに一度、立ち寄ってみてくださいね。