関内のホテル「ホテルレンブラントスタイル関内」内にあるフランス料理「ビストロソウルキッチン」は、マダムがお一人で切り盛りしておられる隠れ家的なお店。こちらでは、主にフランスの古典料理を提供しているそうですよ。
今回は「ビストロソウルキッチン」で「ソウルのキッシュ」と「サーモンのポアレ・シャンパンソース」、「トリュフのパイ包み・マデラソース」をいただいたので、レポートしていきます。
コンパクトながらおしゃれなフランス料理店「ビストロソウルキッチン」

JR関内駅南口から徒歩約3分。南口から大通り公園側に渡り、石川町側に進みます。ファミリーマート横浜不老町店と絵具屋三吉の裏手あたりと言ったらわかるでしょうか。駅から近いのですが、見過ごしやすい場所にあると思います。
お店はホテル「シャトレーイン横浜」の1階に位置していますが、外からも入れます。店外に飾られている植栽がかわいらしいですね。

店内はカウンター6席、テーブル4席とこぢんまりとしていますが、ホワイトとブルーを基調としたおしゃれな内装です。店の奥には映画のポスターなどが掲示されています。
映画がきっかけでお店をオープン

今回は「ビストロソウルキッチン」オーナーシェフの結城のばらさんにお話を伺いました。
結城さんは、歴史があって奥深いフランス料理に興味を持ち、「ル・コルドン・ブルー」「帝国ホテル」「ジョエル・ロブション」での料理研修を経て、「ビストロソウルキッチン」を2013年6月21日にオープン。
お店を開いた理由について、結城さんは「『バベットの晩餐会』(1987)という映画が好きでして、食べることで閉ざされた心が温かく打ち解け合うという内容なんですけど、自分でその『バベットの晩餐会』を開きたいと思ったんです」と明かしてくれました。

店名の由来は、ファティ・アキン監督によるドイツ映画『ソウル・キッチン』(2009)から。結城さんは「“ソウルフード”、いわゆる伝統の料理という意味合いもあります。皆が食べてないけど作る人が減ってきた、こういう古典料理があるんだよというものをやりたかったんです」と付け加えます。また、結城さんは「小さなカウンターキッチンですが、幸せを感じてほしいです。気持ちを変えたいとか、プラスアルファのものをここで感じていただければ」とアピールしてくれました。
「ビストロソウルキッチン」のラインナップ

メニューは「Entrees」(前菜)、「Poisson」(魚料理)、「Viand」(肉料理)、「Special」(スペシャリテ)、「Dessert」(デザート)をそれぞれ季節に合わせて提供。フランス料理の中でも特に、健康的な古典料理が多く並びます。お皿もおしゃれです。
ランチセットはサラダかバケットとコーヒーがついてきます。もちろんコース料理やソフトドリンク、アルコール類も用意。ワインを片手に本格フランス料理を楽しめます。
「ビストロソウルキッチン」で絶品フレンチを堪能

今回は、「ソウルのキッシュ」と「サーモンのポアレ・シャンパンソース」、「トリュフのパイ包み・マデラソース」をいただきました。
分厚い! ボリューム満点の「ソウルのキッシュ」

見た目にもインパクトのあるキッシュです。分厚くて具だくさん。キャベツがベースで海老とサーモン、カボチャ、オリーブ、クルミ、ピクルスなどをチーズと卵、クリームで焼いて生地で包んでいます。ソースはニンニクをお湯でゆでこぼしつつミルクで炊いてヨーグルトを合わせたもの。
上から振りかけられたケイパーやピンクペッパーがアクセントになっています。食感豊かで健康的です。結城さんは「日本人は“キッシュ”というと“キッシュ・ロレーヌ”のイメージを持っている方が多いですが、フランスのお好み焼きみたいな感じです。お店では“キッシュ”を求めに来るお客さんも多いですね」と話してくれました。
甘みと酸味の効いたソースが決め手の「サーモンのポアレ・シャンパンソース」

皮はカリカリ、中身はふっくらとしているサーモンのポアレです。スナップエンドウやワラビ、菜の花などが添えられています。甘みのあるバターと酸味の効いたシャンパンビネガーなどを合わせたソースが味に彩りを加えています。残ったソースはバケットに付けていただきます。
丸々一個のトリュフを使った「トリュフのパイ包み・マデラソース」

トリュフを丸々一個、パイに包んだ一品です。マデラワインをベースにしたソースでいただきます。

お店によっては数万円もするぜいたくな一皿。
芳香なトリュフの味わいを存分に堪能できます。
「ビストロソウルキッチン」の店舗情報

カウンターは結城さんがご自身でペンキを塗ったそうです。手作り感に包まれた雰囲気でほっとしますね。アットホームな空間で、高級食材のフレンチをカジュアルに楽しめるお店でした。御常連の方も多いようです。
もし、関内周辺に行く機会があれば、一度訪れてみてはいかがでしょうか。