横浜で中華料理といえば横浜中華街!という方も多いと思いますが、実は最近注目度が急上昇しているのが「台湾料理」。
「夜市」と呼ばれる本場台湾の各所に点在する屋台村では小吃(シャオチー)食べられ、旅行客にも人気があります。最近人気のタピオカティーや小籠包、牛肉麺など、台湾料理が日本でもメジャーになりつつあります。
横浜中華街には北京料理や四川料理といった多彩な中国料理を食べられるレストランや飲茶のお店がたくさんありますが、台湾料理を食べられるお店は多くありません。
今回紹介する阿里城は、みなとみらい周辺に数店舗構える人気の台湾風居酒屋。早速レポートしていきます!
台湾風居酒屋「阿里城」
店名の由来は台湾南部の嘉義にある阿里山。現在12店舗ある阿里城グループの出発点は、野毛・花咲町にある台湾風居酒屋「阿里山」だそうです。
台湾料理ですがオーナーは中国福建省出身で、日本人に馴染みのある居酒屋に中華料理をミックスさせ大成功。いまでは東京の霞ヶ関やお台場にも進出する規模にまで成長しました。
みなとみらい地区周辺だけでも1号店の阿里山のほかに、ランドマークタワー5階の阿里山城やMARK ISs地下1階の点心専門店などさまざまです。今回訪問したのは、阿里城 みなとみらい店。リーズナブルなランチメニューもあり、ビジネスマンにも人気のお店です。
ところで台湾料理って?
ところで台湾料理って?という方も多いんじゃないでしょうか。
台湾料理をどう分類するのは非常に難しいですが、台湾で食されている郷土料理というイメージが近いかもしれません。
もともと台湾へは福建省から移ってきた中国人が住み着き、日本や中国、台湾原住民とさまざまな文化が融合している国。
日本同様、海に囲まれてた国なので、海産物を取り入れ独自の発展を遂げた中華料理とも言えるかも。
ただ基本的には夜市をルーツにした一品料理(小吃)が多いのが特徴で、上海周辺で誕生した小籠包や、日本料理で馴染みのある天ぷらなど、いろいろなものが台湾料理に取り入れられています。
ただし中国本土の料理同様、変わった生き物を使ったいわゆる「ゲテモノ料理」もあるので、台湾の夜市などでトライしてみるのも面白そうですね。
阿里城みなとみらい店はMMパークビル1階
今回訪問した阿里城みなとみらい店は2016年にオープンしたばかり。昼はビジネスマン向けにリーズナブルなランチ料理を提供する一方、夜は居酒屋へと変身します。
少し早めのランチタイムに訪問してきました。
まずはディナーメニューをのぞき見。
居酒屋と侮るなかれ、非常に凝った一品料理が揃っています。
中には「北海道産ホタテ」のように、日本ならではの食材を使った一品料理もあります。バラエティに富んでいて、こんなところも人気の理由なのかも。
こちらがランチメニューです。ディナーメニューと違って、一般的な中華料理が多いみたいです。
もちろん写真左の単品料理もランチ時に注文可能で、店員さんによると小皿は準備に10分かかるとのこと。
今回注文したのは、台湾風担子麵と棒餃子の鉄板焼です。
台湾風担子麵
担仔麵と呼ばれるラーメン。
辛いラーメンといえば担担麵が有名ですが、あれは四川料理なんですよね。
どちらもそぼろ肉が麺の上に載っていますが、担仔麵はエビをベースにし味噌スープが基本だそうです。本料理のスープは濃口の醤油味。辛くはないので日本人に向きで、非常にとっつきやすい一品。
チャーハンも同様。実は中国本土で提供されるチャーハンは味気が薄いものも多いんですが、阿里城のチャーハンは日本人向きにアレンジされていて、食が進みます。
棒餃子の鉄板焼
ランチメニューだけでは物足りず、注文したのがこれ!
日本では珍しい四角い形を餃子です。台湾の焼餃子は棒状なのだとか。
皮はパリパリで、肉がたっぷり詰まってジューシー。
ランチについた杏仁豆腐でお口直しをして、完食です。
昼と夜とで2倍楽しめるお店
今回行った阿里城みなとみらい店、ランチタイムにはほぼ満席の盛況っぷり。
ビジネスマンの利用も多いからか喫煙も可能なようでした。
竹が至る所に飾られている割には、店内は広く感じ、飾られた提灯は夜市を思わせてくれました。
ランチタイムも素敵な雰囲気ですが、夜に再訪し多彩な一品料理を注文するのも楽しみになるお店。ぜひ大人数で訪問して、台湾独特の料理を楽しんでみてください。