関内駅から徒歩3分、蓬莱町にあるフラメンコスタジオ「Estudio Candela(エストゥディオ・カンデーラ)」は、スペインや横浜など様々な舞台で活躍するフラメンコダンサー、松彩果さん主宰のフラメンコスタジオです。
ステイホームを楽しくしてくれる無料オンラインレッスンの体験レポートと、松 彩果さんへのインタビューをお届けします。
家で元気を持て余しているお子さんと一緒に、オンラインフラメンコに挑戦してみてはいかがでしょうか。
オンラインフラメンコは3歳から大人まで全部で4クラス
オンラインフラメンコは全部で4クラス。
靴を履かずにエプロンを巻いて即興で歌に絡まり踊る「ブレリア」、スペイン・セビージャの春祭りで踊られる「セビジャーナス」、上級者向けのソレアとブレリアの中間に位置するリズムの「ソレアポルブレリア」など、フラメンコにも色々な種類があります。
子ども向けクラス(500円/回)
ガルバンソ(お豆)クラス ※3歳から小学生まで | 日曜9:45~10:15 |
大人向けクラス(8,000円/1ヶ月※全4回)
ブレリア | 火曜12:00~13:00、土曜10:30~11:30 |
裸足のソレアポルブレリア | 火曜19:30~20:30 |
セビジャーナス(大人) | 日曜10:30~11:30 |
初回無料!親子参加はガルバンソがおすすめ
初心者におすすめなのは、ガルバンソ(スペイン語でひよこ豆の意味)というクラスで、3歳から小学生までの子どもが対象ですが、子どもと一緒にママが踊るのはもちろんの大人ひとりでも大歓迎。
子どもにもわかりやすいように楽しく教えてくれるので、子どもはもちろん、フラメンコを全く知らない大人でも安心。
オンラインレッスンは、いつでも初回無料で体験することができます。
ガルバンソ(お豆)クラスは、2回目から1レッスン500円で、1回ごとに自由に参加することができます。子どもが寝てしまったり、恥ずかしがってできなかった…という時は、料金は無しで大丈夫とのこと。
1回ごとの参加なので、
- 今日は受けられるけど来週以降はわからない
- 今日は子どもの機嫌が悪くて受けられないけど、来週はやってみたいな
という方でも、いつでも気軽に始めてみることができるのが嬉しいですね!
大人向けクラスの半額は寄付へ
大人の3クラスは月謝制(振替可能)で8000円ですが、月謝の半額は命を守るための募金に寄付されるそうです。というのも、松 彩果さんは震災チャリティーライブを続けて今年でなんと10年目。
横浜の相鉄ムービル「サムズアップ」などで年に3回のチャリティーライブを続けてきたんだとか。最初は東日本大震災の炊き出しの方への支援金から始まり、近年はずっと震災孤児の子どもたちに送っています。
スマホやタブレット、PCでもOK!ZOOMで気軽にオンラインフラメンコ
今回は初心者の私と娘で参加してみました。
まず事前の「女の子は広がる少し長いスカートと、もしあったら頭にお花をつけてみて下さいね!男の子は自由でいいよ!」というお知らせに娘はワクワク。
ひらひらのスカートと頭にお花を付けてテンションが上がる娘と一緒に、オンライン画面共有アプリの「ZOOM」を使って、初めてのフラメンコに挑戦です。
まずは画面に映る先生のやさしい説明を聞いて、見よう見まねで体を動かしていきますが、初めてなので一回見ただけでは「ん??」とうまくできないことも出てきます。
それでも「やったことないから楽しい!」と喜ぶ娘。先生の明るいノリにも完全につられています。
画面の向こうでは、一緒にレッスンを受けている小さな子どもたちやママが、くるくる回ったり思い思いに手拍子をしている姿に、励まされたりほっこりしたり。
この日はオンラインならではの利点を生かして、シンガポールやベルギーに住んでいるお友達とママも参加していました。
「こうかな?」「こうじゃない?」と初めは2人でああでもないこうでもないと笑いながら踊っていましたが、子どもにもわかりやすい、ゆっくりと丁寧な説明のおかげで、しっかりついて行くことができました。
松 彩果さんが前向きだけでなく、後ろ向きや横向きでも同じ動きを踊って何度も見せてくれるので、一回見ただけでわからなくても全く心配はいりません。
それだけでなく、寝転んで手だけをアップにして、画面を通した私たち側から見た向きでよくわかるように、指の動きを何度も再現してくれたり、スローモーションの動きにして踊って見せてくれるので、全体がどのような動きになっているのか、あらゆる角度から確認して、不明点をなくしながら楽しむことができます。
時折笑いを織り交ぜながら…これがまた、面白い!
吹き出してしまうほど笑ってしまうこともあって、自然に体の力も抜けていきます。
この日は「Toma que toma」という歌と、スペイン語の1から10までの数え方も教えてもらったのですが、娘がこの歌を気に入ってしまい、しばらく歌いながら踊っているうちに、“振りを覚えよう”よりも、“とりあえず歌に合わせて体を動かすのが楽しい!”という気持ちに。
娘は「フラメンコは、妖精やお姫様が踊るんじゃなくて、“私”が踊るんだよ。」という松 彩果さんの話が心に残ったようで、あとで家族に話して聞かせていたほど。
終わった後も、しばらく歌いながら踊る娘の顔からも「リフレッシュした!」という感じが伝わってきて、思わぬ効果に嬉しくなったフラメンコ体験でした。
関内「Estudio Candela」主宰、松 彩果さんの想い
「Estudio Candela(エストゥディオ・カンデーラ)」を主宰されている松 彩果さんにお話をうかがうと、そこには「人」や「フラメンコ」に対する熱い愛情が溢れていました。
先生じゃなくて友達みたいでいたい
松 彩果さんは、スペインで「あーしゃ」という愛称で呼ばれていたそうですが、オンラインクラスのちいさな子どもたちにも「あーしゃ、できたよー」「あーしゃ、わかったよー」と呼ばれていました。
“先生”じゃないんですね?とあとで聞いてみると、
「“先生”と呼ぶとそこに上下関係のようなものができて生徒さんが緊張してしまうでしょう。いわゆる“生徒プレイ”になって、ちゃんとやらなきゃ、ちゃんとしなきゃ、という感じになってしまう。ハートで受け止めてほしいのに、体を緊張させながらじゃ話が入ってこないから、スタジオでは“先生”と呼んだら『ハイ罰金!』っていうくらい。友達みたいでいたいんです。だからあーしゃと呼んで下さい!」
と笑う松 彩果さんの笑顔に、人気の理由が見えた気がします。
上手か下手かは関係ない、フラメンコは会話
「フラメンコは上手か下手かは関係ない、ハートに届くかどうか。1日しかやっていない人ともプロの人とも、比べることができないんです。フラメンコは何ができるから何段、とかではなく、その人の花を咲かせれば良くて、誰も誰かを超えられない。あまり頭で考えず、今の自分の感じ方を楽しめばOK。原石は今しかないから、ゴツゴツの岩のままでいいんですよ。」と言う松 彩果さん。
印象的だったのはフラメンコは会話という言葉で、「踊りだと思っていたそれは、昂れば昂ぶる程うねりを増す感情で、それが私のフィルターを伝って足先、指先に届いていくんです。」と。
それでも振付はあるそうですが「できない事なんてやらなくていいし、本来のフラメンコを思う気持ちから離れていったりする場合は、振付を捨てなさい」と伝えているんだとか。
フラメンコは日本の炭坑節やアメリカのブルースのように、労働者が過酷な重労働の苦しみを紛らわせるために、仕事をしながら、時には夕暮れ時に庭先でお茶碗をかき鳴らしながら、心情を乗せて口ずさみ始めた歌だったそうで、
「元々、人の生活の中から生まれて根付いたフラメンコだからこそ、決まった振り付けを学ぶんじゃなく、みんなの個性や感性を引き出したいし、フラメンコを通してコンプレックスをなくして、なりたい自分になってほしい、だからみんなと出会いたい。気軽に扉を開けて、オンラインで会いに来てほしいです。」
と語ってくれました。
関内「Estudio Candela」のオンラインフラメンコ申し込み手順
「Estudio Candela(エストゥディオ・カンデーラ)」のフラメンコ、オンラインレッスン には以下の手順で参加できます。
- 連絡先に「体験レッスンを受けたい!」とメール送信
- レッスンの日時など詳細の案内をもらい
- ZOOMアプリは、Google PlayやApp Storeから事前にダウンロード
- ZOOMのミーティングIDのURLが書かれたメッセージを受け取ったら、当日の開始10分前くらいにそのURLをタップすれば準備は完了。
関内「Estudio Candela」の教室情報
松 彩果さんのフラメンコスタジオ「Estudio Candela(エストゥディオ・カンデーラ)」。今回はそのオンラインレッスンに参加してみました。
ステイホームでは体を動かすこと自体が減ってしまい、運動不足気味にもなりがち。でもこの子どもフラメンコなら、気軽に無理せず背伸びせず、子どもと一緒に楽しく体を動かせます。
ただ体を動かす、歌いながら踊るというだけでなく、新しいことに挑戦しようと集中してみたり、フラメンコにまつわるお話を聞いたり、スペイン語の歌を覚えたり、小さなカルチャーショックにたくさん触れられたことで、心も新鮮な気持ちで溢れます。
松 彩果さんの人柄なのか「オンラインクラス」というイメージとは違って、とても情感豊かな時間を過ごせるレッスンに驚くはず。
気になる人はぜひ、この機会に親子でフラメンコに挑戦してみてはいかがでしょうか。
おうちでスマホ1台あればできる、素敵な体験が待っていますよ!
教室名 | 松 彩果 フラメンコ教室 Estudio Candela(カンデーラ) |
住所 | 231-0048 神奈川県横浜市中区蓬莱町2丁目3−6 |
電話番号 | 080-3708-6961 |
URL | 公式サイト |