最近は昔ながらの喫茶店を見かけることが少なくなりましたが、横浜に数店舗構える紅茶専門店のサモアール(SAMOVAR)は、昔ながらの雰囲気を残した喫茶店です。
そのなかでも馬車道にある店舗は、料理を提供する唯一のお店。開店当初から人気のアイスティーやオムライスが目玉商品です。
そこで今回、サモアールの馬車道店でオムライスと自慢の紅茶をレポートしていきます。
サモアール(SAMOVAR)について
サモアールは1974年に横浜駅西口で第一号を開店した老舗の紅茶専門店で、店名の由来は、中央アジアを中心に伝統的に使用されてきた紅茶を注ぐための金属製の容器。
相鉄線の弥生台駅や二俣川駅付近、横浜駅ジョイナスなど4店舗を構えていますが。そのなかでも異色なのが馬車道店です。
ほかの3店舗がケーキなど洋菓子中心の喫茶店であるのに対し、馬車道店では料理が提供されています。そのなかでも人気なのがオムライスで、開店当初から長年作られているんだとか。
もちろん紅茶専門店というだけあって、さまざまな紅茶葉のドリンクも大人気。とくに有名なのが、生クリームを乗せたアイスティーです。こちらも開店当初から販売されている人気商品だそうです。
サモアール馬車道店に来店
みなとみらい線馬車道駅から馬車道通りを南下して数分歩いたところにサモアールの馬車道店があります。馬車道通りから店舗を眺めるとフィットネスの看板に覆われているため、若干発見しにくくなっています。
路地を入ると正面入口があります。
正面入口は普通のカフェと変わらないように思えますが、中に入ると……
椅子のつくりからバーカウンターまで、昭和にタイプスリップしたような雰囲気漂う喫茶店。
バーカウンターでは、グレーヘアーでひげを生やしたマスターらしき方が紅茶を注いでいるのも味があります。
座った席の背後には、店名でもある「サモアール」が飾られています。馬車道店は 1983年に開業し、当時の雰囲気そのまま感じることができます。この雰囲気を味わうだけでも、「来てよかった!」と思えますね。
訪れた時間がランチタイム終了直前の14時ちょっと前。ラストオーダーはそれより前なのか気になり店員さんに尋ねると、まだランチタイム中と。
ふぅ、よかった。
さすが紅茶専門店。メニューを広げると紅茶の種類がズラリと並んでいます。
紅茶を選ぶ間にランチタイムが終了してしまいそう。
ともかくお目当てのオムライスを発見。
オムライスは週ごとに変わるようで、訪問した週はチキンのオムライスでした。他にも日替わりランチやスパゲティ、ハンバーグステーキまで提供されているみたいですね。
紅茶選びに戸惑っていましたが、やはり定番のアイスフレーバーロイヤルミルクティを注文することに。フレーバーは日替わりで、取材日である木曜日のフレバーはスウィートココナッツ。
前菜
まずは前菜のスープとサラダ。ランチセットについてきます。
チキンのオムライス
こちらが馬車道店自慢のオムライスです。外観はシンプルですが、黄金色のスクランブルエッグが眩しいですね。
中のチキンライスも手が込んでいて、とろっとした玉子とマッチしてスパイシーな美味しさです。スパイシーな理由はケチャップ。辛いというより、スパイスが程よく利いているといったほうがピッタリです。
アイスフレーバーロイヤルミルクティ
こちらがアイスフレーバーロイヤルミルクティです。生クリームがたっぷり入っていて、色のアクセントが強調されてます。
渋みのある紅茶も多いなか、生クリームとココナッツのフレバーでしっとりと飲みやすいです。あまりにも飲みやすいので、すぐに飲み干しそうになります。
今回は30分の滞在でしたが、読書や友達とゆっくりしゃべっていたいと感じられる喫茶店でした。
地元に愛される紅茶専門店
今回はビジネスマンがとても多かったですが、今回行った時間を考えると平日は商談や休憩時間に利用している人が多いのかも。
装飾やバーカウンターは昔ながらですが、禁煙席と喫煙席とがしっかり分離されています。長年続いているのは、こうした配慮が地元の人に愛されている証拠かもしれませんね。
歴史を感じる風景が多く残る馬車道の中でも歴史あるお店。
サモアール馬車道店で、ゆったりとした気分を味わってはいかがでしょうか。
サモアール馬車道店の店舗情報
店名 | サモアール馬車道店 |
住所 | 〒231-0007 神奈川県横浜市中区弁天通4丁目67-1 馬車道スクエアビル |
電話番号 | 045-201-3050 |
営業時間 | 11:00~21:30 |
HP | http://www.samovar.co.jp/ |